平成26年度決算特別委員会「教育費」質問&答弁(議事録)

【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  よろしくお願いいたします。教育費に関してご質問させていただきます。スポーツに親しみやすい環境づくりについてです。
まず、今後のスポーツ施設整備計画についてお伺いします。昨年12月に港区の南部に位置する港区スポーツセンターが、リニューアルされましたが、今後、区内外で計画されているスポーツ施設の整備計画があったら、教えていただければと思います。
【答弁内容】
◯生涯学習推進課長(山田吉和君)  今後のスポーツ施設整備計画についてです。現在のところ、区の内外において、新たなスポーツ施設を整備する計画はございません。区民が気軽にスポーツに親しむためには、生活に身近な場所でスポーツを楽しめる場が整備されていることが重要でございます。これまで区は、スポーツセンターや野球場、プール、テニスコートなど、さまざまなスポーツ施設を整備してきております。今後も区民が気軽にスポーツを続けられるよう、より利用しやすい施設サービスの向上に努めてまいります。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  ありがとうございます。きのうも土木費でご質問させていただきましたが、公開空地の活用や、首都高速道路の上を使うなど、いろいろ知恵を絞った策が出てくる時代がやってくると思います。そのときにはぜひスポーツ施設ということを頭に入れて、計画をつくっていただきたいと思います。バスターミナルなども非常に重要だと思いますが、ぜひスポーツの拠点もよろしくお願いいたします。
次に、全年齢型の種目別スポーツ拠点づくりについてお伺いします。現在、港区では、さまざまな種目を、さまざまなボランティア団体等により、行える場が提供されております。一方、区立中学校の部活動では、担当する部活動の部活動経験がない先生が多く、また先生の仕事量が増加し、放課後が大変忙しいということもあり、部活動で生徒たちを指導できていないというお話もよく聞きます。今の状況は、残念ながら子どもたちが夢を持って、オリンピックに出場したい、あの選手のようになりたいという思いに応えられない環境になってしまっているのではないでしょうか。
スポーツの聖地である神宮外苑には、国立競技場や秩父宮ラグビー場、神宮球場もあります。そのような環境であればこそ、先ほど申し上げた部活動の例を含めた解決策として、種目ごとのスポーツ拠点、ここで言う拠点とは練習する場と指導者を指しますが、練習する場さえ確保していただければ、各ボランティア団体の指導者が、その種目を全年齢に対して指導する環境ができることになります。
中学校の部活動を例に挙げると、生徒が港区全域から集まることにより、より充実した練習ができ、また、ボランティアのベテラン指導者と学校の先生が連携をして、より質の高い指導が受けられることになります。
スポーツインフラが整う港区だからこそ、港南から青山に30分で通うことができます。これは塾に通ったり、私立中学校に通ったりするのと同じ感覚だと思います。
一方、港南地区では、女子サッカーの合同部活動を試験的に導入しましたが、参加生徒数の不足や運営体制の拡充が図れなかったことにより、本年度で打ち切られるというお話を、先日の総務常任委員会でお伺いしました。やはりどの種目を区が積極的に支援していくかは慎重に考えるべきですが、練習する場と一貫した指導体制が確保できれば、幼児からシニアまで、まさに生涯スポーツの拠点が整うことになると確信をしております。区が本プランを検討いただけるものなのか、お伺いさせていただきます。
【答弁内容】
◯生涯学習推進課長(山田吉和君)  全年齢型の種目別スポーツ拠点づくりについてです。地域の子どもから高齢者まで、身近な場所でスポーツや文化を楽しむことができる総合型地域スポーツ・文化クラブとして、現在、スポーカル六本木と高松がございます。これらのクラブには年齢に関係なく誰もが参加でき、多種目のスポーツを楽しむことができます。
種目ごとの生涯スポーツの拠点は現在ございませんが、区にはスポーツセンターや野球場、プール、テニスコートなど、さまざまなスポーツ施設のほか、地域のスポーツ活動の場として活用できる学校施設があり、また、経験豊富な指導者を抱える多くのスポーツ団体も活動している状況がございます。
さらには、多くの企業チームに代表されるトップチームには、トップレベルの技術を持つ選手が所属してございます。区にはこのようにスポーツに関して多くの地域資源があります。
全年齢型の種目別スポーツ拠点づくりをしていくというご提案につきましては、これらのことを踏まえた上で、区民の皆さん、区のスポーツ団体などからご意見を伺いながら、調査・研究してまいります。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  ありがとうございます。前向きなご答弁と捉えさせていただきます。
私自身は笄小学校だったのですけれども、当時タグラグビー教室というものがなくて、サッカーと野球が下手くそだったのですね。私が所属していたクラブは百人一首クラブと手づくり遊びクラブで、文科系のクラブでした。ただ、ラグビーというスポーツに中学校から出会えて、ずっとそれにかかわることで、生涯スポーツに出会えたことが、非常に私の人生にとって、大きい出来事だったと思っております。
何が言いたいかというと、やはり近くにいろいろなスポーツができる環境があれば、球技でなくても武道でも、可能性がある子どもたちにとっては、可能性を広げることができるということも、非常に効果として、期待ができると思います。そのような意味におきましても、シニアから幼児までが楽しめるスポーツの拠点という発想は、他の自治体にも余りないと思いますので、ぜひ港区でも取り入れていただければと思います。
続いて、レベルに応じて参加できるスポーツプログラムについてお聞きいたします。先ほど私が申し上げたのは、将来的に港区をスポーツタウンにしていきたいという構想ではありますが、現実的な話として、区ではスポーツをするきっかけづくりをさまざまに展開していただいています。それは私たちスポーツを愛する人間としては、大変ありがたいものであります。
一方、さまざまな体験会をしていただくにあたっても、その受け皿である区の各種スポーツ団体と連携をとらないといけません。また、本格的にスポーツを楽しみたい、追求したいと考える方々が参加できる区のスポーツプログラムは存在しているのでしょうか。
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、スポーツをする機運を高める時期だからこそ、初心者が参加できるようなプログラム、もしくは上級者、経験者が参加できるプログラムの2つの要素を持って、全年齢において、普及、育成、強化、養成といった展開を考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
【答弁内容】
◯生涯学習推進課長(山田吉和君)  レベルに応じて参加できるスポーツプログラムについてです。スポーツにはさまざまな種目があり、スポーツを行う人も、それぞれのライフスタイルの違いや体力やスキルなど、多様な状況にございます。区では、初心者をはじめ誰もが気軽に楽しめるスポーツ活動を促進するため、学校施設等を拠点とした地域スポーツ教室やタグラグビー教室を開催し、スポーツの普及に努めています。
一方、高い技術の習得などを目指した競技スポーツを支援することも重要と考えております。港区体育協会との連携により、スポーツセンター等で実施している定期練習会や個人公開指導では、ベテランの指導員により、初心者から中級者、上級者まで、レベル別に丁寧な指導を行っており、区民の競技スポーツの技術向上を支援してございます。
今後も、区民が広く参加できるスポーツプログラムを実施している公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団、競技スポーツにおける技術の向上、競技力の強化並びに指導者の育成を役割とする港区体育協会をはじめとした、さまざまなスポーツ団体とより一層連携し、レベルに応じたスポーツプログラムの充実に取り組んでまいります。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  ありがとうございます。スポーツ指導員の皆さんも、ご自分の時間を地域、そして子どもたちのために投げ打って、さまざまなスポーツプログラムに参加されて、一緒に汗を流されており、その姿は港区が誇る財産だと思っております。
一方で、企業のスポーツ団体またはスポーツチームも、この港区には本社が多数ある関係で、存在していると思います。そのような方々にも積極的に参加していただいて、指導者側というか、運営側としてご参加いただけるような仕組みづくり、組織づくりを考えていただきたく思っております。
最後に、元トップアスリートを活用したスポーツプログラムについてお尋ねします。今までの質問により、全年齢型種目別の拠点整備のメリット、そして初心者だけでなく経験者、愛好者に対するスポーツ振興策に関する意見を述べさせていただきました。この環境をつくり上げることは、区がリーダーシップを発揮していただき、既存の関係団体との調整や、区による場の提供を行うことで実現は可能だと思っております。ただ、何事でもそうですが、実現後、いかに継続する組織をつくり上げていくかということが、本当の意味で地域に根差すかどうかの分かれ道であります。この課題を克服する策として、元トップアスリートによるセカンドキャリアの活用を提言させていただきます。元トップアスリートが携わる効果としては、指導者側にとっては、最新の指導手法の伝授、ボランティア指導者や部活動での先生方の指導レベルの向上、年齢やレベルに応じた最適な指導方法の共有等が挙げられます。
また、子どもたちにとっては、元トップアスリートと身近で触れ合うことにより、スポーツ選手に対する憧れや目標、そしてその種目を続けて追求していきたいという思いに対する環境をつくり上げ、心身ともに健全な子どもたちの育成に寄与することになります。そして、何よりも元トップアスリートにとっては、セカンドキャリアが形成できる国内唯一の地域として、自分が得意な分野で、地域や社会に貢献できることが励みになると思います。
以上の内容により、今後のさまざまな展開や可能性が広がり、スポーツ拠点や区のプログラムと連携していくことで、港区にはあの有名選手がいて、あの選手に直接自分たちの子どもが教えてもらえる、もしくは子どもたちが大人になったとき、あの人に教わってよかった、あの人のレベルに一日でも早くなれるように頑張りたい、そういったやる気を起こさせる本当によい効果が期待されると思います。これはまさに、地域に根差したスポーツにおける世代を超えたコミュニティの形成になるのではないでしょうか。私の要望がかなり強く含まれている質問ですが、元トップアスリートを活用するプログラムについて、区の見解をお聞きいたします。
【答弁内容】
◯生涯学習推進課長(山田吉和君)  元トップアスリートを活用したスポーツプログラムについてです。トップアスリート等との交流は、区民の競技に対する興味や関心が高まるとともに、特に青少年においては、スポーツのすばらしさや感動を共有でき、夢や希望を与えるなど、スポーツ振興及び青少年の健全育成の観点から、大変有意義なことだと考えております。
区では、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会等に向けた気運醸成の取り組みとして、区民のするスポーツ活動を促進することを目的に、オリンピック選手、パラリンピック選手などによるスポーツ教室を、ことし12月から実施する予定でございます。
また、この事業は、実行委員会形式により区民が主体となった実施方式をとることから、区民みずからが継続性を持ってスポーツ活動の機会をつくる仕組みとなっており、スポーツを通したコミュニティ形成にも、大いに役立つことが期待されます。今後も引き続き、トップアスリートを活用したスポーツプログラムの充実に努めてまいります。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  ありがとうございます。大変前向きで勇気が出るご回答ありがとうございました。単発ではなくて、いかに継続してこのスポーツの土壌をつくり上げていくかというのは本当に課題であります。2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会が終わった後も、区にはスポーツができる拠点が残り、そして一流の指導者が子どもたちを教え、そしてその指導者に憧れる子どもたちが切磋琢磨する環境をつくる、これは港区スポーツタウン構想と私は申し上げているのですが、今後も私自身行動を起こしていきながら、この追求をしていきたいと思っております。
釈迦に説法ですが、スポーツはやはり心の軸をつくる大切な要素だと思います。いいことや悪いこと、連帯感や責任感といったことは、なかなか今の子どもたちは学ぶことができない環境にあるのかもしれません。ただ、唯一スポーツを通じて、何をやっているんだ、時間を守れ、約束を守れ、自分勝手なことをするななどと、きょう初めて会った指導者がきょう初めて会った子どもにこのような指導ができるのは、本当にスポーツのよさだと思います。なかなか大人になってスポーツをする機会がない中で、忙しかったり家庭があったりするとは思いますが、こうやって関係をつくることで、地域の方がそのコミュニティに入っていただき、次の世代、そして地域を育んでいく。しかも、企業と一緒にそれを継続していく体制をつくることができるのであれば、本当に港区はすばらしいスポーツタウンになっていくと思います。私も一生懸命頑張ってやりますので、どうか区のお力添えをいただきたくお願い申し上げ、質問を終わります。
▼上記質問の動画は「港区議会インターネット録画配信システム」で下記URLでご覧いただけます↓
http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=133

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