平成29年度決算特別委員会「土木費」質問&答弁(議事録)

○委員(黒崎ゆういち君) よろしくお願いします。最初に、東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくりについて伺います。
 今から9年前の2009年7月に、来年開催されるラグビーワールドカップ日本大会の招致が決定しました。その2年後の2011年には、超党派のラグビーワールドカップ2019日本大会成功議員連盟が、国立競技場を8万人規模のナショナルスタジアムとするなど、神宮外苑地区の都市計画や周辺環境整備を含めて、一帯のスポーツ施設を再整備すべき旨を決議しました。これらを契機に、国立競技場の建てかえ計画がスタートしています。
 一方、東京都は2011年7月に、2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会招致への立候補を表明。こうした動きを踏まえ、東京都は神宮外苑地区を世界に誇れるスポーツクラスターとするため、長期計画を位置づけ、神宮外苑地区一帯のまちづくりに取り組むことにしています。その後、2013年6月に東京都は神宮外苑地区地区計画を決定していますが、初めに、本年4月に、東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり検討会が設置された経緯についてお伺いいたします。

○都市計画課長(冨田慎二君) 東京都は、秩父宮ラグビー場や明治神宮野球場などがある地域について、平成27年4月に関係権利者と、神宮外苑地区まちづくりに係る基本覚書を締結し、平成30年3月に、まちづくりの検討に係る今後の取組等に関する確認書を交わしました。これを踏まえて東京都は、東京2020大会後に民間が主体となって進めるまちづくりにつきまして、その方向性や公園まちづくり制度の活用要件などを検討するため、検討会を設置いたしました。

○委員(黒崎ゆういち君) 民間主体ということなのですけれども、関係権利者はどのような方々でありますでしょうか。

○都市計画課長(冨田慎二君) 関係権利者は、宗教法人明治神宮、独立行政法人日本スポーツ振興センター、一般社団法人高度技術社会推進協会、伊藤忠商事株式会社、日本オラクル株式会社、三井不動産株式会社と、東京都からお聞きしてございます。

○委員(黒崎ゆういち君) 6社ということだと思うのですけれども、現在、意見募集、パブリックコメントの最中だと思うのですが、東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針(素案)におけるまちづくりの目標があれば、教えてください。そしてまた、港区がその検討会で要望しているような事項があれば、あわせてご披露いただきたいと思います。

○都市計画課長(冨田慎二君) 東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針(素案)では、東京2020大会に向けて、先行するまちづくりと連携し、神宮外苑地区をにぎわいあふれる緑豊かなスポーツの拠点として、さらに発展させていくため、3つの拠点性を備えた街の実現を図ることをまちづくりの目標としております。また、3つの将来像として、将来像1、高揚感のあるスポーツとアクティビティの拠点、将来像2、歴史ある個性をいかした多様なみどりと交流の拠点、将来像3、地域特性をいかした魅力的な文化とにぎわいの拠点を掲げております。
 また、区は検討会で、大きく2つの点について要望しております。1点目といたしまして、区の上位計画である港区まちづくりマスタープラン及び青山通り周辺地区まちづくりガイドライン等で示す当地区の街の課題や方針に基づいたものとすること。2点目として、地域の現状を考慮し、街の課題を解決するような内容とすることです。
 具体的には、検討区域外になっておりますスタジアム通りと青山通りに挟まれた外苑前交差点周辺を区域に加え、歩行者空間の確保やにぎわいを含めた一体的なまちづくりを考えること、地区内で行われているイベントの秩父宮ラグビーまつりや、郡上おどりin青山など、地域のにぎわいについて配慮すること、また、外苑前駅前周辺の放置自転車対策などについて要望しております。

○委員(黒崎ゆういち君) これから東京2020大会に向けて、大きく動き出していくことになると思いますし、東京2020大会後に本格的に進むということであれば、今はまさに検討の最中だと思います。地域資源、地域資産の活用が、今後もあの場所でスポーツと一体となってできるよう、よろしくお願いします。また、商店街もありますので、そこの活性化と街のにぎわいを創造できるようなまちづくりにしていただきたいと思います。
 次に、品川駅東西自由通路の通行マナーについて伺います。過去から何度も品川駅の港南口から高輪口を結ぶ東西自由通路の混雑について取り上げてきましたが、改めて通行マナーについて伺います。
 先日、品川駅港南口で朝の駅頭活動をしていた際、小さなお子さん2人の手をつないだご夫婦が、改札口方面、すなわち高輪口方面に向かって通り過ぎていきました。数分後、そのご家族が私の前に戻ってこられ、小さなお子さんは涙ぐんでいました。お話をお聞きすると、東西自由通路の左右にある一方通行の通行帯を、港南口から高輪口方面に向かって歩いていたら、逆走して走ってきたサラリーマンの持つかばんが、そのお子さんの顔にぶつかり、そのまま走り去っていったということでした。
 そのご家族は過去に、品川駅を出た一般区道においても同様の被害を受けたこともあったようですが、せめて一方通行の通行帯ではきちんと推奨されている通行ルールを守るよう、対策を講じてほしいということを目の前で訴えられました。
 後日、芝浦港南地区総合支所まちづくり課長に現場に来ていただき、現状を確認してもらいました。先日のお話をいただいた直後、課長に相談し、同通路を管理するJR東日本に連絡していただいていたこともあり、改札から出てくる方の動線と、改札に向かう住民の方の動線を、しっかり分ける工夫がしてありました。
 これが港南口に向かっていく、電車からおりてきた方が港南口方面に向かう際の写真なのですけれども、入り口を狭くしていることで、より中央を皆さんが通っていくようにしてあります。出てくる改札のほうに行く人は、こっち側を、この看板の外側を通ってスムーズに出てくるので、なかなか動線的に、そこの中に入ってくるような仕掛けにはなっていないのです。
 しかし、ロープパーテーション等で動線を仕切っているものの、急いでいる人は、そのロープパーテーションの下をくぐって、一方通行の通行帯を逆走し走り抜けていくという場面を、現地にいた数分の間で多数目撃しました。動画で撮ったものを映していますので、こっちが港南口に向かう人の通路帯、こちら側が改札に向かうのですけれども、これを見ただけで、2人の方がこっちに走って、わざわざロープのパーテーションの内側を駆け抜けていくというものです。非常に危険というか、危ないものを目の前で目撃しています。
 ただ、私もそこでなかなか注意するということができなかったということも事実でありますので、今回の件は、推奨されている通行ルールを守るかどうかという個人のマナーの問題だと思いますが、これ以上広げようのない品川駅東西自由通路のハード面においては、現状対応ができないということは、私も重々承知をしています。
 区は、ラッシュ時における品川駅東西自由通路の通行状況について、どのような認識を持っておられますでしょうか。また、区内及び区外において、同様の問題が発生している場所や通路があろうかと思いますが、そこでの対応や対策は、どのようなものがありますでしょうか。お伺いいたします。

○芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(海老原輔君) 品川駅東西自由通路の朝の混雑については、駅の改札口から事業所に向かう方が大半を占めています。一方で、駅の改札口に向かう方は、比較的通行が少ないことから、一部の方がその通行帯を逆走する状況を確認しております。
 区では、区の管理する田町駅東口自由通路の通行の安全対策として、本年10月中に、自由通路の床面に太い線などで通行区分を路面標示することを予定しております。JRが管理する品川駅東西自由通路の安全対策については、引き続きJRに対し、田町駅と同様の対策の提案をすることや、相互に安全対策のアイデアを出し合うことにより、安全・安心な歩行空間に努めてまいります。

○委員(黒崎ゆういち君) 確信犯で多分逆走している方ですので、視覚に訴えるという部分でどこまで改善ができるかというところがありますが、一歩一歩だと思いますので、引き続きご尽力をお願いいたします。
 平成30年度予算特別委員会でも質問しましたが、再開発等により、従来の歩行者動線が大幅に変化して、設計時の想定と実際の運用が違うケースは、今の品川駅東西自由通路も含めて、多々発生していると思います。そんな中、先日JR東日本が発表した都市再生特別地区、品川駅北周辺地区都市計画(素案)の概要においても、数多くの歩行者ネットワークの整備が計画されています。
 先ほどの品川駅東西自由通路は、JR東日本が管理する方式だと思いますが、新たに港南地域、芝浦中央公園や芝浦水再生センターに接続される新駅東側連絡通路は、どこが管理することになっているのでしょうか。また、先ほどの品川駅東西自由通路の現状を踏まえて、今回はよりよい連絡道路になるようにしていただきたいと思いますが、見解を伺います。

○品川駅周辺街づくり担当課長(村上利雄君) JR新駅と芝浦港南地域をつなぐ新駅東側連絡通路は、JR東日本が品川駅北周辺地区で計画している開発の中で整備することとなっております。現在、区は連絡通路を道路として管理するため、整備主体であるJR東日本や、連絡通路と交差するJR東海などの関係者と協議を行っております。整備に当たっては、新駅利用者が安全で安心して通行できるよう、十分な幅員を確保した上で、バリアフリーにも配慮した、よりよい連絡通路となるよう検討を進めてまいります。

○委員(黒崎ゆういち君) お願いします。品川駅はJR東日本が管理するということで、できた道路です。今の段階では、まだそれが決まっていないということですので、ぜひ区が主導できるような体制構築も含めて、新しい街がよりよい街で、芝浦港南地区と高輪地区の回遊性が向上するような動線も含めて、引き続きよろしくお願いします。
 以上です。ありがとうございました。

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