○委員(黒崎ゆういち君) よろしくお願いします。
現在開催されているラグビーワールドカップ2019日本大会への対応について伺います。
現在アジアで初となるラグビーワールドカップ2019日本大会が、44日間にわたり、東京都を含め全国12都市で開催されています。日本代表は9月20日の大会開幕戦であるロシア代表戦では30対10で勝利し、先週の土曜日、優勝候補のアイルランド代表に19対12で逆転勝ちをし、通算10戦目にして殊勲の初勝利、前回の2015年大会南アフリカ戦に続く大金星を上げております。現在プールAの首位となり、悲願の決勝トーナメント進出に向け、あと少しとなります。今週土曜日の10月5日にサモア代表戦、10月13日にはスコットランド代表戦と、目が離せない試合が続きます。ぜひラグビーの聖地秩父宮ラグビー場がある港区から、日本代表をみんなで応援していきたいと思いますが、現在開催されているラグビーワールドカップ2019日本大会における、港区として対応している内容についてのお伺いをいたします。
○生涯学習スポーツ振興課長(木下典子君) 9月20日には、港南小学校にニュージーランドの代表選手が訪問しました。ニュージーランドの子どもたちと港南小学校の児童をインターネット経由の映像でつなぎ、それぞれがハカやソーラン節を披露し交流を行うとともに、選手たちからはラグビーボールのパスなどを教わりました。9月21日には、秩父宮ラグビー場において、160人を超える港区の小・中学生が日本代表選手の公開練習を見学し、観覧席まで来てくれた選手たちとの交流を楽しみました。9月28日には、教育委員会主催により、品川インターシティで日本対アイルランド戦のパブリックビューイングを実施しました。会場には障害のある方のための優先席の設置や、手話通訳者を配置し、聴覚障害者の方やブラインドラグビー体験に参加された障害者の皆さんも、試合観戦を楽しんでいただきました。
○委員(黒崎ゆういち君) 11月2日の決勝戦まであと1カ月の時間がありますけれども、この港区におけるラグビーワールドカップ2019日本大会レガシーは、現在どのように形成される見通しを持たれているのか、感触を伺います。また、9月20日の開幕戦以降、当初想定されなかった開催効果や、日本代表が勝利したことによる、港区にもたらした効果等があればご披露いただきたいと思います。
○生涯学習スポーツ振興課長(木下典子君) パブリックビューイング会場では、ラグビーの体験コーナーを設け、「する」スポーツと多くの方が感動を共有できる「みる」スポーツ、体験コーナーや運営などの「支える」スポーツなど、港区スポーツ推進計画に掲げている取り組みを実現しました。効果としては、格上のアイルランドに対する日本代表選手の熱い戦いが見ている人たちの感動を呼び、会場の一体感はとてもすばらしいものとなりました。10月5日、台場地区を会場とする日本対サモア戦のパブリックビューイングについても、多くの問い合わせをいただいている状況です。このため、11月2日、区立芝公園でのパブリックビューイングも含め、観客の皆さんに安心してご参加いただけるよう、会場の安全対策に万全を尽くしております。こうしたさまざまな取り組みや経験をラグビーワールドカップ2019日本大会のレガシーとして、区民のスポーツ活動の推進へつなげてまいります。
○委員(黒崎ゆういち君) この人はラグビーをやっていたのかと本当に思うぐらい、熱心にお話ししていただきましてありがとうございます。レガシーという意味では、今お話がるるあったとおりなのですけれども、来年の東京2020大会に向けて非常に大きな前哨戦というか、それに向けていろいろな意味で検証できる場になっていると思います。ラグビーワールドカップ2019日本大会の主管は文部科学省、教育委員会という流れなのですけれども、来年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は全庁的に進んでいく中で、ぜひ庁内での共有も含めて、リーダーシップを持ってもらいながら、スポーツでまちが1つになるという取り組みの実現を引き続き推進していってもらえればと思います。よろしくお願いします。
2つ目、港南地域における児童数増加への対応策について伺います。
現在の港南小学校の総児童数は1,299人、東京都で2番目に児童数が多い小学校です。ちなみに先生方の数は58人ということでした。先週土曜日に開催された運動会では、港南中学校の校庭も同時利用することで、区内で一番広い校庭を最大限利用して、大規模に行われておりました。
さて、港南地域には私が知っている限り、2024年に向けて700戸規模のタワーマンションが2棟建設される計画が進んでいます。また、その前後においても、一、二棟同規模のタワーマンションが建設される可能性もある計画が進行しています。かねてから再開発が進む港南地域において、児童・生徒数の増加に対する対応を質問してきましたが、いよいよ対応策を講じていただかなければ、三、四年後に差し迫った状況のもと、対応策について待ったなしの状況になっております。区では、現在どのような対応策を考えられているのかお伺いをいたします。
○学校施設担当課長(伊藤太一君) 教育委員会では、これまでも港南地域の児童・生徒数の推移に注視し、中長期的な視点に立ち、施設改修により普通教室を確保してまいりました。今年度行いました児童・生徒数の推計では、この10年間における学級数は、港南小学校においては38学級を上限に、ほぼ横ばいに推移していき、港南中学校においては、現在10学級のところ、10年後には15学級に推移していくと見込んでございます。港南小・中学校においては、今後児童・生徒数の増加に備えて迅速に対応できるよう、多目的スペース等の普通教室化への改修や、増築の可能性につきまして、現在調査を進めてございます。引き続きよりよい教育環境の実現に向け、児童・生徒数の受け入れ確保に努めてまいります。
○委員(黒崎ゆういち君) 今ご答弁ありましたけれども、先週の土曜日の運動会に教育委員も来られていましたが、やはりあの広い運動場というものは港区の財産だと思います。芝浦小学校も増築されていく中で校庭が狭まったというケースもございますけれども、港南小学校はぜひそのようなことがないような対応を、いろいろと選択肢を持ちながら検討いただきたいと思います。具体的には港南小学校の体育館の横に木立があるスペースがあるのですけれども、そこに建物が設置できれば校庭は狭まらないということ、あと港南小学校の体育館は現在、1,300人弱の生徒に対して1つの出入り口しかありませんので、出入りするのにも5分、10分かかってしまうというような現状もございます。奥に第2校舎ができる、そのようなことで給食も屋根伝いに運べたり、いろいろと効果があると思いますので、ぜひその校庭を残していただく前提で、いろいろ検討を進めていただく。一方で開発は民間主導によってかなり速いペースで進んでおりますので、早目の決断、方向性を出していただくようによろしくお願いいたします。
特別支援学級スクールカー送迎事業について伺います。
最初に本事業の目的についてお聞かせください。あわせて利用要件についてもお伺いをいたします。
○学務課長(山本隆司君) スクールカー送迎事業は、障害のある児童・生徒が安全に登下校できるよう、特別支援学級及び都立特別支援学校へのスクールカーによる送迎を行い、児童・生徒の通学や保護者の学校への送迎の負担軽減を図ることを目的としております。
利用要件は、区立小学校特別支援学級に在籍する児童及び区内に在住し、都立特別支援学校に通学する児童・生徒のうち、都立特別支援学校のスクールバスを利用した場合に通学時間が1時間を超える児童・生徒としております。
○委員(黒崎ゆういち君) ますます時代の流れの中で、その利用者の方が増えていくと思うのですけれども、港区の就学支援委員会を含めた就学相談による教育委員会の利用の見解、所見と、保護者の希望が異なった場合、スクールカーの利用に影響が出ているというように聞いておるのですが、区の見解をお伺いいたします。
○学務課長(山本隆司君) 現在、児童に適切な学校への就学を促すという理由から、区の就学支援委員会で特別支援学校への通学が適当であるという判定にもかかわらず、保護者の希望により区の特別支援学級へ通学しておるため、スクールカーに乗車できない児童がおります。今後、このようなケースにおいては、本人、保護者の意見を尊重しながら、該当する児童がスクールカーを利用できるように検討してまいります。
○委員(黒崎ゆういち君) 実例でいうと、兄弟でお兄ちゃんは乗せてもらえているけれども、弟は乗せてもらえないと。逆に弟は乗っているけれどもお兄ちゃんは乗せてもらえないというような事例が、やはり今の制度の中ではあるそうです。いろいろと運行の体制等も含めて、整備していかなければいけない今後の課題はあると思うのですが、その辺も含めて、ぜひ皆さんが喜んでいただけるような事業にしていただきたいと思います。その流れを受けまして、今後この利用者が増加するであろう本事業について、区はどのように展開をしていかれるのかお伺いをいたします。
○学務課長(山本隆司君) 特別支援学級にスクールカーで通学する児童が毎年増加する中で、本事業は児童・生徒の安全な通学の確保や保護者の負担軽減、就学の促進に大きく寄与しております。一方、運転手や介助員の人材確保は難しく、対応できる事業者が非常に限られており、事業の拡充は困難な状況ですが、保護者からの本事業への期待も大きく、利用者の増加が見込まれるため、スクールカーの効率的な運行ルートやスケジュール管理を行い、スクールカー送迎事業の継続に努めてまいります。
○委員(黒崎ゆういち君) ぜひよろしくお願いします。
以上で質問を終わります。