平成28年第2回定例会「一般質問」質問&答弁(議事録)

【質問内容】
◯7番(黒崎ゆういち君) 平成28年第2回港区議会定例会におきまして、自民党議員団の一人として、武井区長並びに小池教育長に質問させていただきます。
最初に、これからの港南のまちづくりについてお聞きします。
現在、港南地域では、平成32年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会にあわせて、港南一丁目に山手線新駅の暫定開業、平成39年の開業に向けてJR品川駅の地下に東京と名古屋を最短40分で結ぶリニア中央新幹線の始発駅建設、そのほかにも環状第4号線の延伸計画により港南地域が高輪台経由外苑西通りにつながるなど、港南地域を東京の玄関としてふさわしいまちへ変貌させる計画が進行中であることは、ご存じのとおりであります。
また、山手線の新駅は、駅ができるだけではありません。新聞報道によると、新駅とあわせて約13ヘクタールという敷地に複合ビル7棟の大規模開発がスタートする計画です。区長は、その開発に対応するべく本年4月、街づくり支援部に品川駅周辺街づくり担当を新設され、東京都や地権者と連携を強化する体制を整備されました。現在、港南地域の昼間人口は約10万人と言われ、この新駅の大規模開発が完成すると、さらに10万人増加して20万人程度になると言われています。区長は、港南地域がこの先どうなってもらいたいとお考えでしょうか。
まちのイメージとは、そのまちに住む人、働く人、集まる人により長い時間をかけて土地に刻まれ、歴史や伝統、文化が栄えていくものだと思いますが、区の中でも大きく発展する新しいまちだからこそ、そのまちのイメージをどうつくり上げていくかが重要だと考えます。例えば、港区のブランドイメージを持つ代表的なまちとしては、ビジネスのまち・赤坂、サラリーマンのまち・新橋、インターナショナルなまち・麻布、六本木などが容易に頭の中に思い浮かびます。
さて、平成26年9月に、区の意見も踏まえ東京都が策定した、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014では、港南地域を含む品川駅と新駅周辺に、都市機能を高度に集積させ、グローバル企業や先端技術を有する成長企業を引き付け、企業間の連携やさらなる投資を呼び込むビジネスセンター、国際交流拠点を形成していくと展開イメージが示されています。
現在、品川駅周辺は大手製造業の本社が多数所在するまちですので、メーカー、ここではテクノロジーのまちにしていこうという自主的な動きも既に始まっています。このように民間主導の開発やブランド化を推し進める動きがある中で、私は港南地域のポテンシャル増大に伴い、雑多な業種が参入することで、ブランドイメージの形成に悪影響が出ることを危惧しております。急激に変貌しているまちだからこそ、港南地域のブランドイメージをすぐれたものに育てるため、区としてどのように取り組んでいくか、区長のお考えをお聞かせ願います。
次に、スポーツによる地域振興についてお聞きいたします。
先ほど述べさせていただいたとおり、港南地域は、区の中で一番成長と発展の可能性を秘めたエリアであります。そして、その可能性という意味では、区内でスポーツを楽しめるハード面の環境が潜在的に多数存在する地域でもあります。また、本年4月に港南振興会が主催し、東京海洋大学構内で開催された、第1回みなと・港南ファミリーロードレースは、600名を超えるランナーが参加し、家族でロードレースを楽しみました。そして、6月には、地域で立ち上げた、スポーツの楽しみを伝える実行委員会主催で、港南小学校校庭に大型映像車を持ち込んで、サッカー日本代表のパブリックビューイングが開催され、約1000名の親子が日本代表を応援しました。同じ地域で活動する他会派の議員とともに、港南地域の発展の志を同じくして、地域の希望を現実のものとしました。
さらに、港区ラグビーフットボール協会が主催して、スーパーラグビーの試合で来日したオーストラリアのラグビーチーム、ワラターズの選手たちが港南小学校を訪問し、サントリーサンゴリアス所属の日本代表選手がエスコートして、小学校5年生160名と国際交流を兼ねた特別授業を行うなど、港南地域に住む人と働く人が協働する機会をスポーツによってつくり出したソフト面の実績が多数出ていることは、イベントにご出席をいただいている区長、教育長にはご理解いただけていると思います。
このように、ラグビーワールドカップ2019日本大会、東京2020大会に向けて、スポーツに参加する意識や障害者スポーツへの理解、そして国際化など、さまざまな分野において機運が高まっていくことで、スポーツを活用した地域活性化事業が行われ、スポーツによる地域振興に広がっていくと思いますが、それらのゴールはどこに設定しているのでしょうか。
当然のことでありますが、ゴールを設定したら行程表をつくり、ゴールに向かって地域の皆様と行政が一緒に前に進んでいく。この取り組みこそ、区が目指す参画と協働による大会レガシーの創出につながり、ひいては区内にスポーツが根づく文化になるものと考えます。区が考えるスポーツによる地域振興のゴールと、そのゴールに向かってスポーツ文化をどう醸成させていくかの方策について、教育長のお考えをお伺いいたします。
また、国の動きとして、スポーツ庁と経済産業省がスポーツ関連産業の市場規模を平成27年の5兆5000億円から平成37年までに3倍の15兆円に拡大させ、スポーツ産業を基幹産業に成長させるとの方針が公表されました。現在、日本経済を牽引する我が港区において、新たな基幹産業の創出に向け、何も打つ手を持たないことは問題であります。既に北海道札幌市や渋谷区では、野球やバスケットボールのプロスポーツチームを招致して、市内や区内の大学施設内にホームスタジアムやホームアリーナを整備するなど、産学官が連携してスポーツによる地域振興を広げていくための拠点づくりが行われています。
港南地域には、先ほども申し上げましたとおり、スポーツ施設を新たに整備するのにふさわしいロケーションが存在します。それは、東京海洋大学グラウンドや芝浦水再生センター上部空間であります。2地点ともに区が管轄するロケーションではありませんが、ここ港区において、数少ない広大な面積を確保することができる絶好の候補地であり、スポーツ産業にこれから注力していく国に対して、支援していける場所であります。また、昼間人口が集中し、メガターミナル駅である品川駅周辺における帰宅困難者の一時受け入れ場所としての機能もあわせ持つ拠点にもなり得ます。都心部におけるスポーツ産業の新たな推進モデルとなるべく、スタジアムをつくり、プロスポーツチームを誘致して、住む人、働く人、集まる人をスポーツでつなぐ。住む人2万人、働く人10万人が、スタジアムで一体となるまちづくりを区がリードしていくことで、港南地域に長く住み続けたいという帰属意識や一体感を育み、スポーツによるレガシーをつくり出すまちになっていくと私は考えておりますが、区長のお考えをお聞かせ願います。
次に、スポーツ振興の推進体制についてお聞きいたします。
区長は第1回定例会の所信表明において、障害者をはじめ、全ての人がスポーツに親しめる環境を整えることで、オリンピック・パラリンピックに向けた気運を醸成するとともに、この気運を一過性のものとせず、末永くスポーツを「する」「みる」「支える」文化が根付くよう、取り組んでまいりますと述べられました。
スポーツの発展モデルである「する」「みる」「支える」は、それぞれの機能が複合的に推進されることで、さまざまな波及効果を生み出します。一方、区におけるスポーツ行政は主に教育委員会が担っていますが、ラグビーワールドカップ2019日本大会、東京2020大会に向かってしっかりとその成果を上げていくべく、単にスポーツ振興を進めるだけでなく、企画・調整機能を有し、産業振興や観光振興、国際化推進、文化芸術振興を複合的につないでいく推進体制が必要だと考えます。例えば、スポーツ施設の整備、障害者スポーツの支援を目的とするふるさと納税の導入要望や区内実業団チームによる国際交流試合の開催調整など、さまざまな内容の相談や企画が持ち込まれた際、地域が得るメリット獲得に向けて、誰が庁内の組織をつないで進めていってくれるのでしょうか。
区では、平成25年11月に、港区2020東京オリンピック・パラリンピック推進委員会が設置され、委員長に区長が、副委員長に副区長と教育長がそれぞれ就任しています。大会開催を契機とした施策の推進を全庁横断的に対応するために、委員会の委員には部長級職員が、委員会の所管事項を検討する幹事会には同じく課長級職員が任命されています。また、委員会内に分科会、幹事会内にプロジェクトチームを設置して推進していく旨の要綱が施行されていますので、やはり本委員会や幹事会がその対応を受け、機能を果たすべきだと考えます。
国の動きでも、本年3月にスポーツ庁と文化庁、観光庁の三庁連携による相乗効果を上げていくために、包括的連携協定を締結しています。区が有する潜在的なスポーツ・文化・観光の資産を掘り起こし、地域振興や産業振興にそれぞれをつないでいくことは、4期目を迎えた武井区長の施政方針の基本となる参画と協働の新たなモデルになると考えます。港区2020東京オリンピック・パラリンピック推進委員会の推進体制の強化及び企画・調整機能の拡充について、区長の見解をお聞かせ願います。
最後に、本日申し上げました内容の実現に向けて、私のつたない39年の人生の中で得た経験や学び、人脈全てをご提供する覚悟があることを申し上げ、質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
【区長答弁内容】
◯区長(武井雅昭君) ただいまの自民党議員団の黒崎ゆういち議員のご質問に順次お答えいたします。
最初に、これからの港南のまちづくりについてのお尋ねです。
まず、港南の将来像についてです。港南地域では、現在、品川駅周辺で広域的な交通結節拠点としての機能強化が進められ、交通利便性の高さを生かし、質の高いビジネス環境の整備が計画されています。区は、この機を捉え、地域の皆さんの日常生活を支える店舗の充実や子育て支援施設をはじめとした公共施設の整備の誘導、緑豊かな広場空間の創出、利便性の高いうるおいある居住空間の形成を促進してまいります。
また、港南地域の特性である水辺を活用したにぎわいのある街並みの形成や、運河や下水熱などの豊富な環境資源を生かした自然エネルギーの有効活用などを誘導することにより、快適に住みやすく働きやすい先進的な環境都市を目指してまいります。
次に、港南のブランドイメージについてのお尋ねです。平成26年9月に区の意見も踏まえ東京都が策定いたしました、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2014では、港南地域も含めた品川の将来像として、世界に向けた次世代型の環境都市づくりを実現する街を掲げております。区は、今年度改定予定の港区まちづくりマスタープランの中で、地区別の意見交換会の開催などによる地域住民の意見を踏まえて、景観や環境に配慮した都市機能の集積、運河等の活気ある魅力的な空間づくりを港南地域のまちづくりの目標に定めてまいります。港南地域の魅力、また価値をより向上させるために、業務、商業、居住等がバランスよく調和し、運河沿いの散歩道や連続したにぎわい空間の確保など、水辺に開かれた魅力あるまちづくりを進めてまいります。
次に、スポーツによるまちづくりについてのお尋ねです。
プロスポーツチームの本拠地となるスタジアムが立地する多くの自治体では、本格的なスポーツに身近に触れることができる環境が整い、また、多くの観客動員により、地域経済の活性化に成果を上げています。スタジアムを整備し、プロスポーツチームを誘致するまちづくりの取り組みは、そこに住み、働く多くの人々が、地元チームの応援を通じて、地域への愛着や誇りを深めることにつながります。このような夢のある取り組みが港区において実現することは、さらなるスポーツ振興や地域の一層の活性化に寄与するものであり、有意義なものであると考えております。
最後に、東京2020大会に向けた推進体制の強化及び企画・調整機能の拡充についてのお尋ねです。
東京2020大会に向けた気運醸成や大会を好機と捉えた将来を見据えたまちづくりを実現するためには、分野を超えた全庁横断的な取り組みが不可欠であることから、私を委員長とする、港区2020東京オリンピック・パラリンピック推進委員会を平成25年11月に設置いたしました。
来月開幕するリオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会の終了後は、東京2020大会に向け、区民の関心がますます高まってまいります。文化プログラムなど全庁連携し施策を推進するため、企画経営部門を中心に企画・調整機能を生かし、東京2020大会に向けた取り組みを計画的に実行してまいります。
よろしくご理解のほどお願いいたします。
【教育長答弁内容】
◯教育長(小池眞喜夫君) ただいまの自民党議員団の黒崎ゆういち議員のご質問にお答えいたします。
区が目指すスポーツによる地域振興とスポーツ文化の醸成についてのお尋ねです。
区は、誰もが生涯を通じてスポーツを楽しみ、スポーツで元気になるまちを目指し、スポーツにより地域の絆を深め、地域振興を図っております。目指すべきまちの実現に向けて、港区スポーツ推進計画に基づいて、スポーツ関係団体、商店街、町会・自治会、学校、大使館などと広く連携・協働して、さまざまな事業を推進しております。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を好機と捉え、事前キャンプの誘致やオリンピアンによるスポーツ教室等にも取り組んでおります。それらを通じて、区民の「する」「みる」「支える」スポーツ活動を重層的に展開し、スポーツ文化が区民の生活に根づいていくよう、積極的にスポーツ施策を推進してまいります。
よろしくご理解のほどお願いいたします。
▼上記質問の動画は「港区議会インターネット録画配信システム」で下記URLでご覧いただけます↓
http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=133

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