平成27年度決算特別委員会「教育費」質問&答弁(議事録)

【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  よろしくお願いします。
 課外活動指導者の外部委託について伺います。初めに、現在の状況とメリット・デメリットについてです。私は、部活動に明け暮れた青春時代を過ごしてきました。運動系・文化系を問わず、学校の看板を背負い、日ごろの練習や準備を重ね、対外的な試合や発表会でその成果を競うことは、結果が出る出ないにかかわらず、人格形成期においてさまざまな成長を促す貴重な機会です。その過程において、指導する教員の存在は大変大きいものだと実感してきました。一方、昨今の報道では、学校の教員が部活動にかかわりたくないといった内容も取り上げられています。ただでさえ授業や学級運営等が忙しい中、平日の放課後だけでなく土日も出勤して部活動の指導や引率にあたり、長時間労働となるため、ブラック部活と揶揄されております。
 ちなみに、文部科学省で部活動を管轄する部署はなく、部活動は学校がやるべき仕事の校務分掌の1つに位置づけられているものの、教育課程外の活動であり、学校の教員による部活動の指導は、仕事なのかボランティアなのか、立ち位置が明確にされておりません。
 こういった状況下で、部活動の指導による教員の負担を減らすため、本年6月に文部科学省は、部活動に休養日を設けることや、外部指導員の配置を促す新たな指針を策定することを決定しております。杉並区や品川区では、自治体レベルで教員の負担を減らそうといった取り組みが始まっており、杉並区立の中学校では、ソフトテニス部で週2回、民間企業やNPOから派遣された外部指導者が部活動の指導にあたっている事例もあります。
 そこで質問ですが、現在、港区でも導入されている部活動の外部指導員の状況と、そのメリット・デメリットについて、区の見解をお伺いいたします。
【答弁内容】
◯指導室長(渡辺裕之君)  今年度、中学校では、58の運動部、50の文化部、合わせて108の部活動がある中で、運動部に41人、文化部に23人、合計64人の外部指導員が指導に携わっております。メリットは、教員の異動に伴う部活動の休廃止の防止や、教員の技術指導面においての負担が軽減されることです。現在、大きなデメリットはありませんが、外部指導員と教員との連携が不足した場合、指導にそごが出る可能性があります。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  デメリットがないということは、余り長時間労働になっていないから、港区としては部活に休養日を設ける必要はないのかと思いました。ただ、休養日が必要かどうかは、部活動において目標がどこにあって、自分たちの実力がどこで、その実力差を埋めるため、目標を達成するために、それぞれの部活動なり指導者と生徒が決定することであります。そして、自分たちが向上したい、勝ちたい、成功したいという意欲を持っている以上、練習させてあげる、準備させてあげる環境をつくる、そのような体制を念頭に、ぜひ今後も部活動の活性化を進めていただければと思います。
 次に、今後の展開についてです。外部指導者により教員の負担は軽減されるでしょうが、外部指導者の資格問題や目標設定、評価方法など、さまざまな指導環境や内容の整備が必要不可欠だと考えます。今後の展開についてお伺いします。
【答弁内容】
◯指導室長(渡辺裕之君)  現在、地域のスポーツ指導者、体育指導員、学生指導者等さまざまな方が、専門とする種目に関する知識と技術的な指導力を有する外部指導員として、部活動にかかわっております。今後も、外部指導員の適切な指導の実施について、校長等による評価を行うとともに、教員と外部指導員の共通理解のもと、それぞれが役割を分担して指導する体制を構築するよう、学校を指導してまいります。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  承知しました。スポーツに関して言えば、スポーツ指導者バンクというものがいろいろなところで展開されています。23区で言うと、千代田区、新宿区、板橋区などにもあります。やりたいという人たちもいらっしゃって、その登録をすることで自分たちの役割を地域に果たせられますし、一方で、先ほど申し上げた構造的な問題を解決する策にもなってくると思います。各区の事例も参考にしながら、ぜひ、よりよい指導者による部活動指導が行われますよう、お願いしたいと思います。
 次に、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について伺います。最初に、リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会に出場した区内在住・在勤のオリンピアン・パラリンピアンについてです。2020年7月24日の東京2020オリンピック競技大会開幕当日まであと1385日となるあさって金曜日に、リオ2016オリンピック・パラリンピック競技大会日本選手団メダリストによる凱旋パレードが開催されます。愛宕一丁目の新虎通り特設ステージから銀座日本橋へ向けてスタートするわけですが、私自身、区内で行われるこの東京2020大会に向けた気運醸成のイベントを、非常に楽しみにしているところです。
 一方、リオデジャネイロ2016大会閉幕後、メダリストやオリンピアン・パラリンピアンを輩出した自治体により、報告会やパレードが開催される模様が報道されています。港区においては、リオ2016パラリンピック競技大会の陸上競技に出場した港区在住の高田千明選手が、大会前に武井区長を表敬訪問されましたが、高田選手以外で、区内在住もしくは在勤のオリンピアン・パラリンピアンはいらっしゃいますでしょうか。今からでも、報告会等の実施や、東京2020大会におけるオリンピアン・パラリンピアンを港区から輩出する目的で、区有施設における練習場所の優先提供、大会出場・遠征等の強化活動に対する支援などを行っていくべきだと考えますが、いかがお考えでしょうか。
【答弁内容】
◯生涯学習推進課長(横尾恵理子君)  高田選手及び高田選手以外のパラリンピアンの情報は、日本パラリンピック委員会のホームページで、在住の区市町村名を確認することはできました。しかし、勤務地の情報や、オリンピアンの在住地や勤務地の情報は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会や東京都等への聞き取りや、日本オリンピック委員会のホームページでは確認できなかったため、把握できませんでした。
 高田選手のリオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会後の報告会等につきましては、高田選手がパラリンピックへ向けて出発する前の港区長の激励の折に、みずからの体験談を区立学校等で紹介する場があればぜひ協力したいという話もあり、今後そのような機会をつくることができるよう、検討してまいります。
 区有施設における練習施設の優先確保や、大会出場・遠征等の強化活動などの支援策につきましては、他自治体の事例などを調査・研究してまいります。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  港区がよりスポーツに親しみやすい環境、そして、自分たちで強化できる環境というようにアスリートの皆さんが思えば、港区に住もうというきっかけにもなってくると思います。特にパラリンピアンについては、練習場所の確保が非常に大きな課題になっております。2020年に向けて、港区からオリンピアン・パラリンピアンを輩出するために、いろいろな施策があると思いますので、ぜひご検討いただきたいと思います。
 次に、東京2020大会に向けた事前キャンプの誘致状況についてです。事前キャンプ誘致支援業務委託にかかるプロポーザルの選考結果が9月29日に公表されました。選考理由として、1、誘致したい国については、過去大会でのメダル獲得実績があり、競技力も高く、強豪国の誘致を通じて区のスポーツ振興にもつながること。さらに、教育委員会事務局で実施している港区小中学生海外派遣団事業との相乗効果が期待できる点など、理由が明確であり、競技についても、港区スポーツセンターでIF、国際競技連盟基準に適合しているバレーボール、バスケットボール、車椅子バスケットボールを最優先として誘致に取り組む考えがあるなど、大変説得力があった。2、気運醸成の取り組みについて、現在実施している小・中学生の海外派遣団事業を通じた国際理解を促すという視点や大使館との連携を前面に出すなど、港区の特色や事業等を踏まえた提案であった、などが上げられています。
 質問は、事前キャンプ獲得に向け、今後の具体的な進め方についてお聞かせください。
【答弁内容】
◯生涯学習推進課長(横尾恵理子君)  区は、事前キャンプ誘致の取り組みにつきまして、委託事業者と連携し、リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会に委託事業者が職員を派遣して、参加国や競技団体との接触を行った際の意見交換などを参考にしながら、区内大使館や各国の競技団体に対して、区の魅力や強みである、多くの大使館や区内企業とのつながりを積極的にPRするため、大使館や観光の情報やスポーツ施設の情報などをデータにまとめて提供する準備を行っております。
 今後は、リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会で接触した国々の競技団体や区内大使館などに対して、取りまとめた区のPRデータを送付し、区の事前キャンプの取り組みについてわかりやすく説明して、事前キャンプの誘致の交渉を進めるとともに、事前キャンプ誘致に関する多くの情報を持つ区内企業とのつながりを活用し、誘致国へのアプローチを推進してまいります。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  ぜひ実現を期待しております。
 次に、障害者スポーツの気運醸成の取り組みについてです。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会アドバイザーの垣内俊哉氏は、リオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会について、「ハード面はもともと古い建物ということもあり、課題はどうしても多い。対してソフト面は、ボランティアスタッフに限らず、道行く方々がサポートを申し出る声を気軽にかけてくれる風土があり、これは日本でも2020年に向けて醸成していきたい文化だ」と語っておりました。港区においても、障害者スポーツへの理解を深め、意識啓発を図ることは、心のバリアフリーを成熟させるなど、さまざまな波及効果を地域にもたらすものだと考えます。そこで、障害者スポーツの気運醸成に関する取り組み状況について、お聞きいたします。
【答弁内容】
◯生涯学習推進課長(横尾恵理子君)  区は、平成27年度に、車椅子フェンシングや車椅子バスケットボールの体験会や、視覚障害者マラソンのスポーツ教室を開催いたしました。これらの体験イベントには、障害のある方もない方も、多くの区民に参加していただきました。また、今年度は、港区スポーツセンターでシッティングバレーボールのコートを整備し、ゴールボールの用具を購入するなど、障害者スポーツに気軽に取り組める環境整備を進め、10月にパラリンピック種目の競技団体と連携してシッティングバレーボールの体験教室を、11月にブラインドサッカーの体験教室を開催する予定でございます。
 今後も、障害者の方々が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、港区スポーツセンター等で障害者を対象としたスポーツ教室やイベントを実施し、誰もが運動することの楽しさやすばらしさを感じる機会を提供していくことで、障害のある人もない人も広く障害者スポーツの理解を深め、障害者スポーツを推進し、東京2020パラリンピック競技大会に向けて、気運醸成を図ってまいります。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  よろしくお願いします。リオ2016大会では、ソフト面といいますか、施設が有効でない中でも皆さんの力でバリアフリーが達成されたと。一方で、ロンドン2012大会では、ハード面において目まぐるしい市内の環境改善が図られた中で、東京2020大会は、ハード面もソフト面も両方しっかりやっていきたいという考えが、東京都にはあるみたいです。港区はその玄関になり得る場所ですので、そちらの方も含めて、庁内連携した上で進めていただきたいと思います。
 最後に、スポーツを通じて1つになれる新たなイベントの創設についてです。初めに、現在の状況と今後の展開についてです。平成28年第2回定例会において武井区長は、施政方針の中で、新たな挑戦する施策として、「平和と人権を尊重し、ともに支え合うまちを目指して、子どもから高齢者まで、性別や国籍、障害の有無にかかわらず、区民が1つになれるマラソンなどのスポーツイベントを、地域との協働により創出してまいります」と述べられました。区がスポーツイベントを創出することは、区内にある資源を有効活用し、協働と参画によってスポーツと地域がつながることで、新たな地域振興モデルをつくり出し、文字どおりスポーツを通じて1つになれるよい機会だと考えます。そこで、現在の状況と今後の展開についてお聞かせください。
【答弁内容】
◯生涯学習推進課長(横尾恵理子君)  区は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた区民の気運醸成を図るため、現在、子どもから高齢者まで、性別や国籍、障害の有無にかかわらず、区民が1つになれるスポーツイベントとして、区内でのマラソンの実施について、企画課が中心となり、警察にコース設定について確認するなど、実現の可能性を探っております。
 今後は、関係機関との調整により実現性が明らかになった時点で、大会の時期や規模、参加要件など、具体的な準備へ段階的に検討を進める体制を整え、実現に向けてさらなる調査や準備を進めていく予定でございます。
◯委員(黒崎ゆういち君)  区民マラソンの実現が進捗しているということで、大変喜ばしいことであります。ほかの競技におきましても、国際大会の誘致であったり、プロ選手やトップアスリートによる競技が見られるような場をつくり、さらにそれを地域につないでいって、商店街振興、地域振興、産業振興に十分つながるような仕組みづくりができる事例があります。調査・研究していただいて、スポーツによって港区がもっと元気になるように、よろしくご対応いただければと思います。
 以上です。
▼上記質問の動画は「港区議会インターネット録画配信システム」で下記URLでご覧いただけます↓
http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=133

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