平成29年度決算特別委員会「教育費」質問&答弁(議事録)

○委員(黒崎ゆういち君) よろしくお願いします。
 最初に、アクティブラーニング的手法を用いた学習機会の創出について伺います。最近はアクティブラーニングとは言わず、主体的・対話的で深い学びという表現が教育現場では使われているようですが、ここでは出前授業や校外学習などを通して子どもたちを育成する主体的・対話的で深い学びについて質問します。小学校・中学校の授業、とりわけ出前授業や校外学習の中でアクティブラーニング的手法を用いた授業は年間でどれくらい実施されているのでしょうか。また、現状どのような内容でアクティブラーニング的手法を用いた学習が実施されているのでしょうか、お伺いいたします。

○教育指導課長(松田芳明君) 各学校ではアクティブラーニング的手法を用いた出前授業や校外学習を計画的に実施しております。学年によって回数の違いはございますが、各学年年間6回程度行っています。取り組み内容の一例を挙げますと、小学校3年生の社会科「地域めぐり」において、自分の住んでいる地域を実際に歩き、新たな魅力を発見し友達と伝え合うなど、児童が主体的に活動に取り組んでおります。また、生涯学習スポーツ振興課が作成しているみなと学校支援情報を用いて、職場体験やキャリア教育など、中学生が体験を通して学ぶことができる場を提供しております。

○委員(黒崎ゆういち君) 学年によって違いはいろいろあるけれども、年6回程度、2カ月に1回校外学習等をしているということです。アクティブラーニング的手法を用いた学習、とりわけ出前授業や校外学習については、今後の方向性はどのようになっていますか、お伺いいたします。

○教育指導課長(松田芳明君) 出前授業や校外学習は、児童・生徒がみずから人や物はもとより実社会に触れかかわり合うことができるまたとない機会であり、今後も年間指導計画に位置づけ計画的に実施することが重要だと考えております。さらに学校と教育委員会が連携して地域の人材を開発するなど、地域と一体となって出前授業や校外学習の充実を図ってまいります。

○委員(黒崎ゆういち君) 私が言うまでもありませんが、しっかり勉強して、それを現場で社会でどう活用されているかを見るのは大変よい機会だと思いますので、よろしくお願いします。先週、東京都教育委員会が9月6日に江東区青海にオープンした体験型英語学習施設、TGGいわゆるTOKYO GLOBAL GATEWAYに視察に行くことができました。TGGは小・中・高校生を対象に英語を使ってさまざまな場面を体験できる施設で、大型オフィスビル内には、空港やホテル、薬局、ファストフード店など、海外に行ったシチュエーションに応じた疑似施設が9つ設置され、それらの体験施設で実際にエージェントと呼ばれる外国人とミッションカードを使って英語を会話をすることにより、英語が通じた、わかったの成功実体験を得ることを目的にプログラムが組まれていました。施設内は英語のみで会話し、17カ国・100名の外国人エージェントが8名1グループの生徒たちと英語の習熟レベルに応じたきめ細やかなサポートにより、プログラムスタート時と1時間経過後の児童たちの目の輝き方や声の出し方の違いを実感することができました。
 私が視察した際、タイミングよくお台場学園港陽小学校の4年生が来館していましたが、港区では学校単位での対応となり、今年度は5校の小学校と1校の中学校が半日コースを体験する予定とのことです。お台場という立地的にも近い大変すばらしい施設ですので、港区の子どもたちが利用しないのはもったいないと思うのですが、校外学習施設でアクティブラーニング的手法を用いた学習を行う場合、引率の先生方は大変なご苦労になると思います。また、入場料や交通費といった費用負担をどうするかなどの問題もあると思いますが、文字どおり教室では体験できない貴重な機会になりますので、アクティブラーニング的手法を用いた学習の機会創出に積極的にサポートをいただきたいと思いますが、教育委員会としてはどのようにお考えでしょうか。

○教育指導課長(松田芳明君) 現在、教育委員会では、校外学習時の施設の入場料を1人800円まで助成しております。ことし9月にオープンしたTOKYO GLOBAL GATEWAYについても助成の対象となっております。また、初任者研修、2・3年次研修において若手教員に校外学習におけるアクティブラーニング的手法を用いた学習のポイントについて指導することで、児童・生徒の主体的・対話的で深い学びの充実を図っております。引き続きアクティブラーニング的手法を用いた学習の機会創出のため、学校をサポートしてまいります。

○委員(黒崎ゆういち君) 1人1回あたり800円ということですが、このTOKYO GLOBAL GATEWAYは半日コースで2,400円という値段です。当然いろいろな機能が体験できる場所は高額にはなると思いますし、一方で現在の取り決め等もあるとは思うのですけれども、学校の先生たちがぜひ体験したいという場所なり機会を創出したいという思いがあるのであれば、ぜひそれをサポートするような柔軟な対応も今後の制度の改正に向けて考えていただければと思いますので、よろしくお願いします。
 次に、ラグビーワールドカップ2019公認チームキャンプ地としての取り組みについて伺います。港区は、日本代表、ニュージーランド代表、オーストラリア代表、イングランド代表、スコットランド代表、フランス代表の6チームを来年9月の開幕戦から11月2日の決勝戦までのラグビーワールドカップ2019日本大会期間中、公認チームキャンプ地として迎え入れることが決定しております。この期間中、港区スポーツセンターを中心に代表チームのトレーニングが行われるほか、選手と交流する機会も設けられることになります。どのチームが優勝してもおかしくないくらいのチームが1つの地域に6チームも滞在することは、他の公認キャンプ地においても比較にならないほど類を見ない恵まれた機会を港区は得ることになるわけです。いよいよ1年を切った354日前という現在の状況の中で、ラグビーワールドカップに向けた現在の取り組み状況についてお伺いいたします。

○生涯学習スポーツ振興課長(木下典子君) 区は、ラグビーワールドカップ2019の開催に向けた取り組みとして、7人制ラグビー女子日本代表選手やオーストラリアのラグビーユニオンチームワラターズなどのトップアスリートとの交流をはじめ、小・中学生を対象としたラグビー体験教室、スーパーラグビーのパブリックビューイング等を実施しております。さらに日本ラグビーフットボール協会から講師を派遣していただき、青山小学校、東町小学校、港南小学校、御成門小学校の4校のタグラグビー教室及び障害保健福祉センターを会場とした、障害者向けタグラグビー教室を実施しております。また、区内トップリーグ所属チーム対戦カードを開催する港区DAYでは、花道キッズ・アンド・フラッグベアラーとして児童による選手の出迎えや、秩父宮ラグビー場を案内するスタジアムツアーなど、さまざまな方法で試合観戦の機会を創出し、大会開催に向けて気運醸成を図っております。

○委員(黒崎ゆういち君) ありがとうございます。港区では2009年に20歳以下のU20世界ラグビー選手権が秩父宮ラグビー場で開催されたことや、過去2回にわたり秩父宮みなとラグビーまつり等も開催していることから、国際的なチームの受け入れ経験が豊富です。そこで、公認チームキャンプ地として各国滞在チームと地域との交流機会をどう創出していくおつもりなのかお伺いいたします。

○生涯学習スポーツ振興課長(木下典子君) ラグビーワールドカップ2019日本大会を目前にした地域交流イベントは、大会への関心の向上やラグビーフットボール競技人口の一層の増加につながるとても重要なものと考えております。現在、公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会へ大会のスケジュールにあわせて、日本代表チームをはじめ諸外国の代表チームによる地域交流イベントとしてタグラグビー教室での指導を実施していただくよう要請しております。公認キャンプ地の内定を契機に区長部局と連携し、ラグビーの普及・啓発に向けた取り組みを進め、本大会がレガシーとして区民にとってすばらしい大会になるよう準備を進めてまいります。

○委員(黒崎ゆういち君) 4年に一度じゃない。一生に一度だというキーワードがあるラグビーワールドカップですので、引き続きよろしくお願いします。
 最後に、猛暑日における運動施設及び学習施設の利用指針について伺います。先ほど玉木委員も同じ質問をしていました、かぶるかもしれません、すみません。言うまでもありませんが、夏のスポーツで絶対に注意しなければならないのが熱中症です。一歩間違えれば命を落とすことにもつながります。熱中症による事故を防止するためには、そもそもスポーツをしないのが最も適切と言えるかもしれません。熱中症予防の目安となる数値にWBGTいわゆる暑さ指数と呼ばれるものがあり、これは気温だけでなく湿度や日射や輻射などの周辺の熱環境を取り入れた手法で、数値によって熱中症への警戒度が5段階に分かれ、それをもとに公益財団法人日本体育協会は行動指針を示しています。行動指針によると温度や湿度によって分布を示しているWBGT値ということで、これがないと現在の状況がどうなっているか想定できないわけです。区有施設である運動施設及び学校施設、校庭や体育館において、熱中症指数であるWBGTの数値を表示する機器もしくは温度計は設置されているのでしょうか。また、猛暑日におけるそれら施設の利用方針はどうなっているのでしょうか、お伺いいたします。

○生涯学習スポーツ振興課長(木下典子君) 現在、各学校や麻布運動場、青山運動場、芝浦中央公園運動場、芝公園多目的運動場に携帯型の熱中症指数を表示する機器を配備しております。運動施設では、指定管理者が測定し、公益財団法人日本体育協会が定める熱中症予防運動指針に基づき、利用者への注意喚起を行っております。芝給水所公園運動場、埠頭少年野球場など、機器未設置の運動場についても、指定管理者と協議し適切に対応してまいります。各学校においては、体育館や屋外での活動をする前に教員が測定し、熱中症予防運動指針に基づき実施の可否を判断しております。

○委員(黒崎ゆういち君) 先ほどのお話のとおり、今どうなっているかが見えないとわかりにくいと思います。これがプレート型で学校施設等に配置されて、ここに数値が入れば、11時現在、12時現在熱中症指数がどうなっているかがわかる、お金のかからない簡易的なものもあります。一方で、リアルタイムに音が出るデジタル系のものもあるのですけれども、今までは指導者や管理者の感覚や経験で熱中症に対応してきました。昨今の猛暑は過去の感覚や経験で判断できるレベルを超えています。ましてやビルやアスファルトに囲まれた都心部においては、同じフィールド内であっても場所によっては全く違う温度となって、刻々と状況が変化していくため、その環境が今どうなっているかが誰でも把握できることが重要です。熱中症に対する利用者の的確な判断を促すためにも、運動施設における猛暑時の利用指針と、一目瞭然となる運動環境を数値化した機器等の整備を来年の夏に向けて進めていくべきだと考えますが、ご見解をお伺いします。

○生涯学習スポーツ振興課長(木下典子君) 現在は、青山運動場、麻布運動場、芝浦中央公園運動場、芝公園多目的運動場では、携帯型の熱中症指数を表示する機器による測定結果の掲示や、利用者の注意喚起を行っております。利用指針につきましては、今後、公益財団法人日本体育協会の熱中症予防運動指針を施設内に掲示するとともに、利用者が自主的に運動の中止、継続の判断を的確にできるよう、指定管理者と協議しながら、その具体的方法を検討してまいります。

○委員(黒崎ゆういち君) 誰もが現在の環境がどうなっているかわかることで事故が未然に防げる抑止力が高まってくると思いますので、来年夏に向けてよろしくお願いいたします。
 以上です。

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