平成27年度決算特別委員会「産業経済費」質問&答弁(議事録)

【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  よろしくお願いします。港区ワールドプロモーション映像について伺います。
 まず、発信状況とその効果についてです。国内外から港区を訪れる多くの観光客向けに、人・まち・歴史・文化・自然など多様な港区の魅力を映像として凝縮した港区ワールドプロモーション映像を4月25日に公開しました。私も公開直後にSNS等でシェアさせていただいております。映像は2バージョンあり、メインの映像は、日本語、英語、中国語、中国語は繁体字、簡体字、ハングルの5言語版を制作しています。それぞれ5分のロングバージョン、100秒のスタンダードバージョン、15秒のショートバージョンの3パターン、計15パターンの映像となっております。
 大変すばらしい完成度で港区の魅力が満載された映像になっていると思いますが、現在、公開されて半年がたっています。このプロモーション映像がどういった場所で放映され、どれくらいの方がこの映像を見ておられるのか等の発信状況と、実際にどういった効果が上がっているかなどの声がありましたらお聞かせください。
【答弁内容】
◯観光政策担当課長(重富 敦君)  本年4月に公開したワールドプロモーション映像は、ユーチューブなどのインターネット動画共有サイト、インバウンド向け観光ウェブサイト、SNSでの発信のほか、ゴールデンウィークや夏休みの期間中、港区を出まして、東京駅、渋谷駅、新宿駅などの主要各駅や羽田空港、成田エクスプレス、京成スカイライナー車内など、多様な媒体を用いて区外へ積極的に発信してきました。ユーチューブでの視聴回数は約5,500回、街頭ビジョンでの放映はゴールデンウィークと夏休みの集中プロモーション期間におきまして、約600万人の目に触れたと推計しております。
 これらに加えまして、ジャパンラグビートップリーグの港区DAY当日のスタジアムなど、イベントでの放映や、東京タワーなど観光関連事業者のホームページへの掲載、テレビ番組での放映などを通じまして、さまざまなシチュエーションで、区民の皆様はもとより、多くの区外の方々にも港区の魅力や雰囲気を感じていただいているものと捉えております。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  ありがとうございます。この半年間、多くの方の目に触れていたと思います。もっともっと回数多く放映することで、触れることによりすり込まれてくると思います。
 次に、今後の展開についてお伺いさせていただきます。この映像を国内外の観光客以外にも、港区を訪れる人、通る人など、もっと多くの方に見ていただきたいと申し上げました。区内では、公設民設問わず、さまざまな大型ビジョンやデジタルサイネージがあり、また、さまざまな場所でイベントや催事が行われております。区のイベントや施設で放映するのはもちろんのことですが、画面さえあれば放映できるので、大型ビジョンやデジタルサイネージを持つ施設、大学や鉄道、商業施設、大型オフィスビルなど地域に密着している各地区総合支所を通じて、先ほどのような施設に対しプロモーション映像の放映を積極的にPRしていただくようお願いいたします。
 さらに、放映料を区が支払い、映像を流してもらう形式ではなく、地域貢献の一環として放映するプログラムや制度があれば、区民施設も民間施設も協力しやすいのではないかと思います。例えばホームページ等に現在放映されている施設を掲載するなどのメリットを与え、港区の観光に協力しているという意識を持ってもらうことは、今後の観光施策を展開する上でも貴重なつながりになると考えます。もっといろいろな場面で放映するような施策が必要だと考えますが、今後の展開についてお聞きします。また、この映像のバージョンアップや使用期限等があれば、あわせてお伺いします。
【答弁内容】
◯観光政策担当課長(重富 敦君)  ワールドプロモーション映像の今後の取り組みとしましては、大井競馬場の大型ビジョンでの放映、中国の春節に合わせた銀座マリオン等の街頭ビジョンでの放映など国内での発信に加え、国際会議などMICE誘致に取り組む団体との連携によりまして、日本を離れまして、ラスベガスで開催される見本市、アイメックスアメリカでの映像発信、また、韓国で放映中の日本紹介番組、チャンネルJ内でのCM放送を予定しております。
 現在、区の観光施策への協力という形で、東京タワーなど観光関連事業者のホームページに映像を掲載していただいておりますが、今後も港区観光協会や各地区総合支所と連携し、CSRの一環として、企業、団体等からより広範な協力を得られるよう取り組んでまいります。
 現在のワールドプロモーション映像のバージョンアップの時期は未定ですけれども、本年5月に策定しました港区シティプロモーション戦略では、第2弾の映像として、エリア別のプロモーション映像の制作を掲げ、現在、区内5地区の個性あるまちの魅力の発信に向けて検討を進めております。なお、映像の使用期限というものは設けておりません。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  ありがとうございます。総務費の款でも取り上げさせていただきましたが、港区の視覚的なブランドイメージを推進するという点においても本プロモーション映像は大変重要な位置づけであると思います。我が会派にも、きょう職員と一緒のネックストラップをつけている委員がたくさんいますけれども、みんなの気持ちを一つに高めていく施策だと思いますので、ぜひ広げていただきたいと思います。
 また、今週末開催されるみなと区民まつりの区議会のブースで、ことしは玉木委員がデザインした港区政70周年記念事業マークをあしらった缶バッジを配付します。区の「まるみ」マークを含めて、どんどんいろいろなところで使われるようにしていっていただきたいと思います。
 次の質問です。水辺観光の展開について伺います。
 最初に、港区観光協会の取り組みについてです。水辺のにぎわい創出に関しては、芝浦港南地区総合支所において、4月の港南ふれあい桜祭りや、先月開催された芝浦運河まつりに合わせた運河クルーズなどを実施し、いずれも大変な人気を博しております。これは運河など、水辺空間は高い集客力を持っていて、有力な観光資源になり得ることを示していると考えます。一方、先日の新聞報道において、8月29日に港区観光協会が水辺観光ルートの創出に向けた実証実験を行った模様が掲載されていました。
 質問は、港区観光協会としても舟運による水辺観光を積極的に取り組んでいるようですが、それらの取り組みについてご披露いただきたいと思います。
【答弁内容】
◯観光政策担当課長(重富 敦君)  今年度に入っての港区観光協会における水辺関連の取り組みとしましては、7月中旬に、港区、大田区、品川区の3区の観光協会が共同で、天王洲から芝浦運河、京浜運河、勝島運河、大森ふるさとの浜、羽田空港付近、お台場などをめぐる広域的なクルーズを試行しております。また、8月下旬には、新聞報道にもありましたが、港区観光協会として、船で芝浦港南地区の運河をめぐった後、浜松町付近から古川を一の橋まで遡上する実証実験を実施し、港区観光協会の会員のほか、観光ボランティアガイドやホテル関係者などが参加しております。
【質問内容】
◯委員(黒崎ゆういち君)  ありがとうございます。今後の展開についてお聞きします。
 港区観光協会のこうした積極的な取り組みを受けて、区も連携し、イベントに合わせた単発のクルーズとは別に、水辺を活用した観光ツアーとしてのプログラムを用意すべきと思います。このプログラム推進にあたり、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
【答弁内容】
◯観光政策担当課長(重富 敦君)  港区観光協会が8月に行いました古川を遡上する実証実験には観光ボランティアガイドも同行し、港区ならではの観光ルートとして、水辺の可能性を実感していただきました。現在、こうした実証実験の成果も踏まえまして、区と港区観光協会、そして観光ボランティアガイドの3者で船での移動と観光スポットのまち歩きを組み合わせた、港区ならではのツアーを検討しております。
 水辺ツアーに特有の天候や潮位を考慮した実施日や時間の設定、乗りおりする場所の確保など、解決すべき幾つかの課題もその中で確認をしております。水辺資源を活用した観光は、港区観光振興ビジョンにも掲げているテーマであり、ビジョン最終年度にあたる来年度の実施に向けて、検討を加速してまいります。
◯委員(黒崎ゆういち君)  積極的な展開を期待しております。ただ、先ほど答弁にもありましたとおり、舟運の活性化についてですけれども、水辺観光が活性化するかどうかという点においては、桟橋の利用という部分が大きな課題であると、先ほどご紹介した新聞記事にも掲載されておりました。
 実証実験において大変好評だった首都高速道路の真下を流れる古川をめぐって一の橋を目指すプログラム、これを目玉ツアーとして定期実施していくには、麻布十番駅近くの新広尾公園親水テラスを船着場として使用することがベストだと思います。ただ、現在の状況は転落防止のための柵があり、災害時においてのみ船着場として使用するしつらえになっています。このような親水公園から上陸できれば、区内を船でめぐり、買い物や食事を楽しめる、港区の魅力を満喫できる、すてきなツアーになるのではないかと想像が膨らみます。当然、安全面を万全にすることが大前提なのは言うまでもありませんが、観光目的であれば、特別に船着場を開放してもらうといった調整にも積極的にチャレンジしていただき、この観光ツアーが定番化するように要望、期待しつつ質問を終わります。ありがとうございました。
◯委員(黒崎ゆういち君)  以上です。ありがとうございました。
▼上記質問の動画は「港区議会インターネット録画配信システム」で下記URLでご覧いただけます↓
http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=133

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